蝶々夫人

バスティーユでオペラ!

今日はついに、バスティーユオペラ座で「蝶々夫人」を観る日です。


こういう日に限って電車が遅れてしまい、間に合うかドキドキしました。予定よりも早めに研究室を出てよかったです。オペラ座の中に入るのは初めてです。やはり華やかな雰囲気ですが、比較的ラフな格好をしている人が目立ちます。開演前には、記念にプログラムを買い、とりあえずワインを飲んで気分を盛り上げます。席は1階中央の後方で、もしかしたらバルコニーが頭にかぶるかなと心配してましたが、そんなこともなく嬉しかったです。開演直前には、携帯に関する注意がなんと日本語でもアナウンスされました。そして客席の明かりがスーッと消え、指揮者が登場。この雰囲気は、何度味わっても興奮します。


今回の演出は、超モダンでした。ゴローなんかは、背中にアンテナのようなものを付けています。またキャスト全員が、カクカクとしたロボットのような動作をします。残念ながら僕には、とってつけたような演出にしか見えず、しかも出演者が納得して練習を重ねた動作には思えませんでした。中途半端な感じで、歌にも悪い影響が出るんじゃないかとすら思いました。一体、誰があれを見て喜ぶのでしょう?歌手に関しては、全員「まあまあ」良かったですが、残念ながら大興奮には至る人はいませんでした。それでも蝶々さん役の歌手には盛大なブラーヴァが贈られており、僕には不思議でした。東京でもそういうことがよくありますが、そんなものなのでしょうね。原理的には、そういうのは芸術をダメにすることにつながると思います。


それでも、バスティーユでオペラを観ることができて、本当に満足な夜でした。