セミナー@ベオグラード大学

カレメグダン公園から

今朝は、大学に行くまで市内を散策しました。カレメグダン公園は起伏のある土地で、眺めがとても気持ちよかったです。と同時に、公園の中にはかつて使われた戦車や大砲が至る所に置いてあり、この場所を寂しげな雰囲気にしています。


今日は僕がセミナーをする日です。ところがなんと、セミナー開始直前になって大学とその周辺が停電になってしまいました。まだこういうことも起こりうる国なのですね。ホワイトボードを使ってやりますよ、とラドビック先生に話していたところ、無事復旧してプレゼンをすることができました。セミナー後にひとりの女性が僕のところに来て、「この大学ではふだんあまりいいセミナーが行われないけれど、今日は面白いセミナーを聞けてとてもよかった」と言って下さいました。よくある褒め言葉ではなく、心からそう感じて話しているのが伝わってきたので、僕もとても嬉しかったです。またこれは後で聞いた話ですが、セミナー中に何度か質問して下さった年配の女性は、パスカル先生の昔のガールフレンドだったそうです。


今晩はベオグラード最後の夜なのでひとりで街をぶらつきましたが、アジア人をほとんど(全くに近いくらい!)見かけないことに驚かされます。そのため、僕が歩いているとチラチラとこちらを見られるような感じがしました。またベオグラードのポストカードの中に、ベオグラード空爆の写真があるのが印象的でした。まだまだ戦争の爪痕が色濃く残っている(そして現在も紛争が続いている)街だからこそ、何とも言えない寂しさがこの街全体を覆っている感じがします。


ホテルに戻ると食堂の方が賑やかなので行ってみました。するとバンドが生演奏していて、なんと酔っぱらったオヤジがおなかを出して陽気に踊っていました。ヨーロッパでここまで羽目を外した酔っぱらいは初めて見ました。同じヨーロッパでも、場所によって本当に雰囲気が違って新鮮です。